共育委員会 2月号

日時:2017/2/7(火)19:00~21:00
場所:トーヨー工機製作所
参加者:芹澤 孝至さん、梶川 久美子さん、赤堀 芳太郎さん、津賀 由布子さん、小松 寛さん、浅田 博彦

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 共育委員会にて、金属の中ぐり加工を得意とする、有限会社トーヨー工機製作所の芹澤 孝至さんにお話を伺い、工場見学をさせて頂きました。

 芹澤さんは、同級生のお父様が経営者兼親方をされる土木建築会社にて住み込み勤務された後、実家が会社経営者であることから、親方の説得もあり、実の父親が経営されるトーヨー工機に戻る決意をされました。お父様がもともと東芝機械から独立された経緯もあり、初めの2年間は東芝機械で修行されたそうです。トーヨー工機で働き始めたのは2000年頃でした。

それから2012年に事業承継されるまでの間、仕事量の浮き沈みは激しいものでした。その原因は、①やりたいことはあったが、当時は社長ではないため実行できなかったこと(当時の社長がダラダラしていた)②売上の90%を東芝機械に依存していたこと(1社依存)、③東芝機械リーマンショック後に工場長が引き抜かれて仕事も持っていかれたこと(離職率が高い)、④リーマンショック等外部要因、であったと分析されていました。話し合いにより2012年に社長に就任されました。

4年前の社長就任後は、上記に対し、対策を行っていきました。①5年間の経営計画を立て、積極的な設備投資を行った、②積極的な営業を行い、利益率の低い東芝機械からの受注をゼロにして1社依存を解消した、③現在従業員は社長含め7名だが、社長就任後の4年間でずっと残っている従業員は1名になってしまったこともあり、離職率を下げる工夫として、業務日報での従業員とのやり取りを行っている、小さな成功体験を繰り返させて自信をつけさせる、従業員が病欠した際の納期遵守業務を活用したチーム一体感醸成、朝必ず顔色を見て話しかける、朝礼を時々行うなど。

参加した会員からは、すごく良く従業員を観察されている、業務日報はうちもやりたい、中古機械の購入方法など参考になった、などの意見が聞かれました。
所感としては、芹澤社長のコミュニケーション能力の高さ、投資や営業などの積極的な行動力、技術や経営に対する勤勉さが強みになっていると感じました。芹澤社長は現在42歳ですが、すでに後継者育成が今後の課題の一つであると認識されていました。社長依存から脱却し、芹澤社長の強みが会社の強みになる日が楽しみです。ありがとうございました。
 
報告 中小企業診断士
浅田 博彦
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